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2010'02.28 (Sun)

最後の笑顔 (消すかもしれない重い話)

自分には心の中で勝手に「師匠」と呼んでいる人がいる。

横紋筋肉腫との戦いを始めた某大学病院でのこと。
消灯時間(夜9時)を過ぎても眠れない自分は、よくナースステーション前の食堂(椅子と机が並んでるスペース)で、テレビを見ていた。
正直、孤独だ。身辺整理・辛い治療・余命宣告・仲間なんて形だけ、人生の全てを失った気がした。テレビでも見て、少しでも気を紛らわすしかない。

「一緒にテレビ見ていいですか?」
パジャマ姿の、少し年上っぽい男の人が、ジュース片手に笑顔で話しかけてきた。「年代の近いガン仲間」、すぐに仲良くなった。
師匠は、僕の話を何でも聞いてくれた。どんな愚痴でも聞いてくれた。抗がん剤が効いて、ガンの痛みが消えたときは、我が事のように喜んでくれた。副作用が出始めたら、いろんなアドバイスもくれた。入院生活が少し楽しくなった。

1年が経つ頃、僕は僅かな可能性に賭け、更なる闘病のため、東京に転院する決意をした。
お別れの挨拶に行ったとき、師匠は末期だった。歩けない状態。もう2ヶ月も持たないだろう。
それでも笑顔で「頑張って。」と喜んでくれた。
(自分も、半年か1年後、すぐ追いかけます。)
心の中でそう言った。東京の病院でも、「もって1年、まず治らない。」と言われていたからだ。
最後の握手。泣き出しそうな自分を必死で抑えた。相方は堪えきれず、泣いていた。師匠は最後まで笑顔で送り出してくれた。
東京に転院してからも1回、メールで励まされた。最後まで甘えっぱなしだった。

今でも、師匠の最後の笑顔を思い出す。師匠の立場で考えたら、自分にはできない。今思うと、自分の辛さや苦しさを全て押し付けてしまった。自分の傲慢さに、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

ありがとうございました。貴方の分も前向きに生き抜きます。ご冥福をお祈りいたします。





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テーマ : 病気と付き合いながらの生活 - ジャンル : 心と身体

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